叱って親の考えを押し付けないで、話し合いを

トラブルに巻き込まれても、最終的に被害を防げる家庭には共通項があるという。それは、“親が頭ごなしに叱らない”ということ。そして、「どんなことがあっても、裸は人に見せてはいけない」と言い聞かせ、「パパとママはいつもあなたの味方。困ったら何でもいいなさい」と日常的に伝えることが被害予防につながっているという。

「子供はトラブルを隠す傾向にあります。親は子供の様子の微妙な変化に常に注意する必要があるでしょう。そして、気づいたら“何か困ったことがあったらいっしょに解決しよう”と話しかける。こういったコミュニケーションが常に取れていれば、最悪の事態は回避できると思います」(鈴木さん)

スマホの話以外もよく話し合う、これが最大のリスク回帰になるのだ。photo/iStock

子供にスマホを与えるリスクはあるが、公私にわたるコミュニケーションの多くがスマホで行われており、子供に与えないことも、リスクだと考えられる時代になっている。大切なのは、親子で納得しながら、ルールや使い方を話し合うことだ。スマホを持つ年齢になったら、スマホで何か問題が起きてからでは、互いの自己主張が強く出てしまい、ルールを決めることも難しくなりがちだ。できれば、早い年齢のうちから、困ったことや要望に対して、親子で話し合える環境を作っておく。こういった積み重ねが、子どものスマホ対策にきっと役立つはずだ。

(取材・文/前川亜紀)

親が知らない子どものスマホ』「うちの子、いつもスマホいじってばっかりだけど一体何してるの…?」という10代のスマホの使い方の実態を取材。SNS、動画視聴、買い物、決済事情など、最新のデータを盛り込み解説。親が注意すべき“学校生活 要注意イベントカレンダー”や、“10代スマホライフ用語”などトラブルの兆しを見逃さない独自資料も収録。