自撮り写真で性被害に遭う小中高生も

犯罪については、主にTwitterがその発起点となるケースも実は少ない。

「中高生たちは、Twitterでの気軽な交流を楽しんでいます。趣味の話題を広げるのはもちろん、架空のキャラクターになりきるなど、リアルな人間関係ではできないコミュニケーションを行なっているのです」(鈴木さん)

友達や家族の悪口も言いたい放題で、“死にたい”などの願望も気軽につぶやける。
そんな心のスキマを狙ったのが、2017年に神奈川県座間市で9人の方が殺害された、いわゆる“座間9遺体事件”だ。犯人はTwitterで“死にたい”とつぶやいている人にメッセージを送り、少しずつ心を開かせて、実際に会うことを提案していたという。被害者9人のうち8人が女性で、そのうちの4人が10代だった。

「ネットで出会った知らない人に、実際に会うことは、大人の経験値だと危ないことだと警戒します。しかし、子供は相手のタイムラインを見て、会う前に何回かメッセージを交わすうちに、なんとなく相手のことをわかった気になり、警戒しなくなる傾向があります」(鈴木さん)

―人と人が実際に会うからこそ、性暴力、暴力などで傷つけられたり、ストーカーされたり、金品を取られたり、最悪は命を奪われたりする可能性も高まる。SNSでは会わずとも犯罪被害に遭うことがあるのだ。これは知っておきたい。

「SNSで知り合った人に、自分の裸の画像を送る“自撮り被害”に遭う、小学生から高校生の子供たちが増えています。彼らは大人の巧みな脅しに逆らえなくなり、送ってしまうのです」(鈴木さん)

言葉巧みに誘い、気づいたときには被害者になっているケースは想像以上に多い。photo/iStock

その中には、自ら送った裸の写真で脅されて、強姦被害に遭った高校生もいるという。
「子供たちの多くは、ネットとリアルの境目を気にしていません。SNSの出会いは気軽で楽しい面もありますが、事件に発展している事例は大人が想像する以上に多いのです」(鈴木さん)