個人情報がダダ洩れ、いじめのリスクも

―スマホは便利だが、依存性も高く不特定多数の人とあっという間につながれる。だからいじめ、犯罪に巻き込まれる可能性などマイナス面も強く、親は子供にスマホを与える時には、不安がつきまとう。

「ずっとスマホをしている“スマホ依存”については、それぞれの家庭ごとに親子で話し合いながら、ルールを決めているケースが多いです。有効なのは、夜は〇時になったらスマホをリビングに置く、時間制限機能(iPhoneはスクリーンタイム、Androidはファミリーリンク)を活用するなどでしょうか。強制的に使えなくしないと、いつまでも見続けてしまうので、依存防止には有効です」(鈴木さん)

ほかには、有料コンテンツの購入は親と相談、知らない人とつながらない、安易に自撮り写真をSNSにアップしない、アカウントのパスワードは親に報告といった基本ルールを設定し、それぞれの家庭でアレンジを加え、年齢を考慮しながら見直していくことが大切なのだ。

やみくもに親の意見を押し付けるのではなく、子供の使い方を認めつつ、打開策を見つけることが肝心だ。頭ごなしに、「こういう使い方はダメだ」といった言い方をすると、親に内緒で使用したり、親に内緒でアカウントを作成し、巧妙に隠すなどの事態が起きやすくなってしまうからだ。

女子高生が自殺した、インスタいじめ

また、いじめや犯罪に巻き込まれるリスクも考えられる。まずはいじめだが、2018年5月熊本県の県立高校で女子生徒が自殺した事件があった。両親に「Instagramのフォロワー数や男友達が多いことで妬まれている」と相談していた矢先の出来事だったという。

「SNSは人気や評価がフォロワー数や“いいね”の数で可視化されます。多感な中高生は、常に自分と周囲の人との数値を比べ、嫉妬したり落ち込んだりしているのです。LINEで起こるいじめは、メッセージによる言葉の攻撃、グループメッセージでの無視や仲間外れなどメッセージが主体です。Instagramでのいじめは、投稿画像への誹謗中傷コメント、画像や動画でのさらし行為などがあります」(鈴木さん)

いじめによる“さらし動画”にからむ事件もあった。2018年1月に高校の教室で、女子が嫌がる男子の顔に生理用品を貼り付けてからかった動画を、Instagramの『ストーリーズ』にアップした。ストーリーズとは、24時間で自動的に消える若者に人気の機能で、アップした者はおそらく“どうせ消える”くらいの感覚だったのではないだろうか。しかし動画を見たユーザーがTwitterに転載し、あっという間に拡散。いじめの首謀者の学校名と名前が特定され、こちらも拡散した。

「Instagramではいじめの対策のためにAIの機械学習を使い、嫌がらせやいじめにあたる写真やライブ動画を検出する仕組みを導入すると発表しています。ユーザーが安心して使えるように、運営側でも対策を講じているのです。とはいえネットに上げた情報は消せないことが前提。やがて大人になると、判断基準の感覚もわかってくるのですが“現実の社会で問題になることはネット社会では大問題になる”などと話し合うことが大切です」(鈴木さん)