2011.06.09(Thu) 内藤 忍

「『ストレスの雨』をやりすごすには、他人の傘を借りる柔軟さが大切です」

河合薫さん(健康社会学者)に聞く「食とストレス」 Vol.3

筆者プロフィール&コラム概要

河合: 仕事もしていました。よくやっていたな〜って思いますが、いつも追い詰められていましたね。ストレスについて話す講演会なのに、私がストレスを感じていたりして(笑)。早稲田大学に呼ばれて教えていたとき、生徒さんに「先生! だいじょうですか?」なんて心配されたり(笑)。

内藤: どうやってストレスを解消していたんですか?

河合: 家に帰って研究しなくちゃ、論文書かなきゃって思うから、帰りにいくらコンビニに寄りたいって思っても、寄る時間がもったいないから寄らずに帰る。でも、早く帰っても、結局テレビをずっと見ちゃって後悔して、その繰り返しでした。いっそのこと、そんな日はオフにすればいいのに、その勇気はないんです。

 しかも、しんどくなったときに、倒れる勇気もないんです。でも、どうしてダメにならなかったかと振り返ると、そんな状況の中でも、だらだらテレビを見てしまったりと、私の「とぼけた部分」があったから、乗り越えることができたと思っています。それでストレスを発散していたんでしょうね。かなり前向きに解釈すると、無意識の逃避行動ですね。

内藤: 過食に走ることはありましたか?

河合: もともとかなり食べるほうなので、それはありませんでした。ただ、ちょっと肌の調子が悪くなるだけでストレスを感じるとわかっていたから、食べる時間には気をつけていました。

内藤: やはり、食生活は大事ですね。

食べたいときは食べていい

河合: でも私、和菓子が好きで、気持ち悪いくらい食べちゃうことがあるんです。ストレスたまっているときとか、人に言えないくらい(笑)。たまに大福を夕飯変わりにしてしまったり。。

内藤: それだけで夕飯が終わっちゃうんですか?

河合: だって、すごい量なんですもん。5個も食べちゃっうんですから。「おい、そんなに食べるのか?」って周りの人には変な目で見られそうですけど、自分はすごく幸せな気分になるんです。講談社さんでのお仕事のあとは、近所にあるいつも行列の絶えない「群林堂」の豆大福を買って帰るんです。二つだけにしておけばいいのに、他の和菓子も買ったりして。こんなに買っちゃったけど、食べていいやって。それだけで幸せな気持ちになります。ストレス解消になってるんでしょうね。

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(ないとう・しのぶ) 株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長。
1986年東京大学経済学部卒業。91年、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。住友信託銀行、シュローダー投信投資顧問株式会社、マネックス証券などを経て2005年11月より現職。「日経マネー」などの雑誌での連載コラムや、テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍。また、早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学をはじめとするマネーセミナーや講演活動も行う。主な著書に10万部を超えるベストセラーとなった『内藤忍の資産設計塾』(自由国民社)シリーズのほか、『60歳までに1億円つくる術』(幻冬舎)『初心者は株を買うな!』(日本経済新聞社)、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』(講談社)など多数。


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