9歳でドラマデビューした伊藤沙莉さん。朝ドラ『ひよっこ』(NHK総合)や『これは経費で落ちません!』(NHK総合)で天真爛漫な愛されキャラが記憶に新しいが、2017年の主演作『獣道』では、カルト信者からヤンキー、AV女優へと変貌を遂げながら自分の居場所を探す少女を演じ、主演女優としての実力を見せつけた。そんな彼女の新作は、11月8日に公開される品田俊介監督作『生理ちゃん』だ。

女性の生理を擬人化した大ヒット中のコミック「生理ちゃん」を映画化した本作では、二階堂ふみが演じるファッション誌編集者・米田青子の会社を掃除する清掃フタッフ・山本りほを、こじらせ感たっぷりに演じている。弱冠25歳にして既に16年もの芸歴がある伊藤沙莉さんに、「生理や女性であることに感じるモヤモヤ」について聞いてみた。

女性の生理の現象を着ぐるみで体現した“生理ちゃん”

『生理ちゃん』より

――この“生理ちゃん”は本当に原作そのままのシュールなキャラクターですが、あえて生理を疑人化したストーリーのよさはどこにあると思いますか?

伊藤沙莉さん(以下、伊藤):“生理ちゃん”は変にアニメ化やCG化されていないので、一緒に過ごして愛着がどんどん湧いてきます。それは、私たち女性が実際の生理に対する気持ちに通じるものがあるんじゃないでしょうか。

だって、生理に関しては「うわ、何で今日来ちゃったんだよ」とうっとうしく感じるときもあれば、「あれ、おかしいな。いつも来てくれるのにどうして来ないの?」と不安に感じるときもあります。こういった女性にしか分からない生理への思いや、生理の重さ、辛さやダルさなどの現象を、“生理ちゃん”の着ぐるみの大きさ、現れ方、動作で一見にして観客に理解させる。これはスゴい表現方法だと思いました。

それにこの映画には、男性が抱える性欲君童貞君も登場します。あんな卑猥な言葉を映画で聞くとは思いませんでしたが(笑)、あえてポップに描くことで女性も男性も「お互いを理解しよう」と歩み寄れるんじゃないかな。