photo by Getty Images
# 消費税

消費増税、「駆け込み」小さくとも大きな「反動減」がやってくる?

景気底割れなら野党共闘の5%減税攻勢

駆け込み需要はあったが

消費増税から1ヵ月。日本経済が失速する懸念が強まっている。

政府は消費増税の影響を小さくするためにポイント還元など思いつく限りの手を打ってきたが、どうもその効果は限定的。もともと低迷していた消費の底が抜けかねない。野党は「5%への減税」を掲げて一本化しはじめており、安倍晋三内閣も追加の経済対策に乗り出す。

Photo by gettyimages

日本百貨店協会がまとめた2019年9月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は、前年同月比23.1%増と大幅な増加になった。中でも宝石や絵画、高級時計などの「美術・宝飾・貴金属」部門が102.9%増、つまり前年同月に比べて2倍になった。また、ハンドバッグなど「身の回り品」も32.8%増、衣料品も19.2%増となった。久方ぶりの大繁盛だったわけだ。

2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられた時も「駆け込み」が起きた。3月の百貨店売上高は25.4%増、「美術・宝飾・貴金属」部門は113.4%だった。

直前の単月だけを見ると、似た数字になるのだが、増税前半年を見ると、状況は全く違う。半年前の2013年10月には0.6%のマイナスだったものが、11月2.4%増→12月1.7%増→1月2.9%増→2月3.0%増と3月まで5カ月連続のプラスを記録していた。

 

ところが今回、半年前の2019年3月こそ0.1%の増加だったが、4月1.1%減→5月0.8%減→6月0.9%減→7月2.9%減と4カ月マイナスが続き、ようやく「駆け込み」が現れたのが、8月の2.3%増だった。明らかに駆け込みの規模が違ったのである。消費の足下が悪い中での消費増税に反対の声を上げる専門家が少なくなかったのはこのためだ。

政府は駆け込み需要が大きくならなかったのを、増税後のポイント還元など対策の効果だとして、プラスと見ているようだが、本当だろうか。