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結局ZOZOはトクしたの?前澤元社長「1億円バラマキ」のコスパ

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古田 拓也 プロフィール

バラマキは広告運用の20倍以上もトクだった?

では、前澤氏のお年玉キャンペーンはTwitter公式のオートプロモートよりもコストパフォーマンスに優れていたのでしょうか。

キャンペーン開始直前で50万人程度だった前澤氏のフォロワーは、キャンペーン中に一時580万人を超え、大きな話題を呼びました。

前澤氏は1億円のコストで530万人ものフォロワーを獲得したことになります。

これを1フォロワーあたりの獲得単価にならすと、およそ17.24円となります。

 

前澤氏と一般人たる筆者の運用は単純比較できないかもしれませんが、本物のアカウントをこれだけの金額でフォローさせるサービスは筆者の見る限り存在しませんでした。

また、一般人が取りうる広告運用との比較という観点からみても、実績値の550円と比較して、実に30倍以上も効率的にフォロワー獲得に成功していることは事実と言えます。

たしかにキャンペーン終了後、前澤氏のフォローを解除する動きは出ているものの、彼のアカウントは10月末の水準で390万人ほどのフォロワーを有しています。

この水準で計算しても、1フォロワーあたり25.6円での獲得となり、やはり広告運用の20倍以上も効率的にフォロワーを獲得していたことがわかります。

バラマキ型のマーケティング手法を模倣する企業が増加している背景には、広告運用と比較して、相当な低単価でのフォロワー獲得が可能である点がクローズアップされたことにあるのかもしれません。

でもやっぱりお年玉の”コスパ”は悪かった?

しかし、いくら格安でフォロワーを獲得しても、それが売上に繋がらなければ、本当にコスパがいいと言い切ることはできません。

そこで、今回は、ZOZOの年間購入者数の推移から、前澤氏のお年玉キャンペーンがどれほどの影響を与えたのかを確認していきたいと思います。

図は、ZOZO経由で商品を購入した顧客の推移を表しています。

前澤氏のお年玉キャンペーンが実施されたのは、2019年度の4Q(第4四半期、2018年12月~2019年3月)です。

2019年度の4Qにおける購入者数の増加はわずか5万人と、前期比で0.6%程度の伸びにとどまっています。

さらに、翌期では4861人減と、2015年第4四半期以来のマイナスに転じていました。

つまり、獲得した530万人のフォロワーのほとんどはZOZOで商品を購入するに至らなかった可能性が高いということになります。