東レ・キャンギャル「枕営業訴訟」3つの恐喝事件のヤバすぎる背景

あまりに複雑…どうなっているのか
伊藤 博敏 プロフィール

「最後の総会屋」を頼り…

A氏の法廷証言をもとに、事件を時系列で辿ってみよう。

Bさんの証人尋問調書がネットメディアの『アクセス・ジャーナル』に掲載されたのは、公判から2ヵ月半後の昨年10月10日だった。

そこでは、公の場である公判で明かされたとして、すべて実名報道。A氏の会社名、氏名はもちろん顔写真も掲載された。

A氏の会社は年商数百億円。業界の中堅で知名度がある。また、イメージが大切な商売だけに、A氏はおおいに焦る。

 

「ネットに掲載された日、知人に『不名誉な記事が掲載されている』と、知らされ焦りました。顧問弁護士に相談するも『放っておきなさい』という返事でした」(A氏)

そこで、芸能プロダクションを傘下に持つA氏は、旧知の芸能プロ社長で人脈の広い山田浩貴・オールイン・エンターテインメント社長に相談する。山田社長は、知らせてくれた知人であった。

山田社長は、近年、飲食・金融・不動産などを手掛けて勢いのある松浦大助グループの幹部で、自分よりさらに顔の広い松浦正親・オールイン・エンターテインメント顧問に相談する。

その松浦氏が頼ったのが、「最後の総会屋」の異名を取る竹之内昌虎氏だった。竹之内氏は手を尽くしてアクセス発行人の山岡俊介氏へのルートを探り、出版社社長の紹介で山岡氏に接触。「未遂だし、下半身の話じゃないか」と、説得。硬派ではあるが、納得すれば抗議を受け入れる山岡氏は、10月25日までに顔写真を外し、A氏をイニシャルに変えた。

これが3つの恐喝事件の原因となった。以降、1週間の動きは目まぐるしく、A氏の気持ちは千々に乱れた。