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“臭い人”はなぜ責められねばならないのか~体臭と病気の真実

キーワードは「大腸」

そのストレスが臭いになる

体臭は心身の健康状態を知るための有効なバロメーターだ。消したり、ごまかしたりするだけでなく、体調管理やメンタルヘルスのために、もっと前向きに活用するべきではないか。昨今、そんなことを考えさせられる研究結果が、相次いで報告されている。

まずは、「ストレス臭」の主成分の発見。緊張を強いられるストレス状態にさらされると、人間の身体からは硫黄化合物のような特有の臭いがするガスが発生するという。

たくあんの独特の発酵した臭いを苦手とする外国人も多い photo by iStock
 

これは、2018年5月に開催された第36回日本生理心理学会において、資生堂が発表したもので、ガスの主成分はジメチルトリスルフィド(dimethyl trisulfide;DMTS)とアリルメルカプタン(allyl mercaptan;AM)。同社ではこの2成分を「STチオジメタン」と名付けた。

ちなみにジメチルトリスルフィドは、「たくあん臭」「強いタマネギ臭」とも表現されるニオイを有する、乳がんおよび頭頸部がんから採取した臭いの原因物質のひとつであることが報告されている。またアリルメルカプタンは、ネギ属植物に由来する硫黄化合物の一種で、ニンニクの強烈な臭いの主成分だ。

これらが合わさってできた、ストレス臭の主成分は“玉ねぎを腐らせたような臭い”がするらしい。これはなかなか強烈だ。