日本企業はバカか…! いまこそ「終身雇用」が大切である決定的理由

ただし、徹底した完全実力も導入すべし
大原 浩 プロフィール

会社の業績と個人の成果は分ける

また、もう1つ重要なのは、「会社の業績と個人(チーム)の評価は分ける」ということである。

例えば、会社全体は赤字に沈んだ年があったとしよう。普通の会社では、「業績が悪化したから」と言って、全従業員の報酬水準を下げることが多いが、バフェットは絶対にそれを行わない。

成果を上げた部門、部署、個人に対しては事前に約束した成果報酬を必ず満額支払うのがバフェット流である。会社全体の経営に責任を負うのが経営者の存在意義であり、それを従業員に押し付けるのは、「経営責任の放棄」にも等しい。

 

バフェットが好きな野球に例えれば、「打率が4割近くあり、べーブルースを軽く超える数のホームランを打ってチームに貢献した4番バッターの報酬を、チーム全体の成績が悪いからと言って削る」のに等しい行為である。

もちろん、チーム全体の不振は監督やフロントの責任であって、活躍している選手に押し付けるべきではない。

大事なのは「終身雇用」を維持しようとすれば徹底的な「実力主義」を導入しなければならないということである。

いくら成果を上げても、会社の業績が悪いからと言って十分な報酬をもらえなければ優秀な人物からその会社を去っていくことになる。

終身雇用と年功序列を組み合わせている日本企業が、終身雇用を維持できなくなってきているのも当然である。