選挙の行方とEUの対応
12月12日の選挙では、当然のことながら、ジョンソン首相がEUと合意した離脱協定案の是非が争点となる。
メイ前首相とEUの間でも離脱協定案が作成されたが、その協定案では、英国がEUの関税同盟に期限の定めなく残留しなければならなくなる可能性が高いことから、ジョンソン氏としては受け入れられなかったのだ。
EUの関税同盟から脱出することがなぜそれほど大事なのか? それはブレグジットの主要な目的の1つが、米国をはじめとする国々と、独自のFTAなどを結ぶことにあるからだ。
9月18日の記事「ブレグジットの英国、やがて米国と『巨大経済圏』を作るかもしれない」で述べた様に、英米とTPP11(日本が主導)を合わせれば世界のGDPの40%以上という巨大な経済圏を形成する。もちろん、日本も東アジアの厄介な国々と関わるのはやめて、この巨大な経済圏の一員となるべく努力すべきなのだ。
したがって、12月12日の総選挙では、ぜひともジョンソン氏および保守党に勝利してもらい、英米+TPP11の巨大経済圏を構築してほしいところだ。