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イギリスは本当に疲れている…「EU離脱問題」の現在と未来

最も有力なシナリオはこれだ!

政治家による「アジェンダ」設定の怖さ

イギリスは12月12日に前倒し総選挙を行うことになった。

欧州連合(EU)離脱問題、いわゆるブレグジット問題をめぐって「決められない政治」が続き事態打開への展望が開けないため、再び民意を問うことになったのである。

2016年6月の国民投票実施以来、過去3年半で2度の首相交代があり、解散総選挙も今回で2度目になる。

何という政治的、国民的エネルギーの消耗だろう。

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今では「ブレグジット・ウォッチャー」という言葉まで生まれているが、イギリス人とは「long game(長い闘い)」を厭わない国民性なのだとつくづく思う。

SNS全盛の時代に速攻で結果を求める「短期な民主主義」が世界的に蔓延する中、ブレグジット論争には正直うんざりしても、とことん論争を続けるイギリス人の姿勢には見倣うべきところもあるのかもしれない。

と言いながらも、ブレグジット問題の混迷ぶりから強く思うことは、政治家による「アジェンダ(課題)」設定の怖さである。

筆者は、ブレグジット問題はイギリスにとって重要な問題ではあっても、何はさておいても最優先すべき課題だとはとても思えない。