世界は不安定化している

フェミニズム・ムーブメントが今、活発になっているのは、世界が不安定化しているからだ。グローバリゼーションの中で中間層が空洞化して格差が拡大し、庶民の不満が高まっている。

アメリカではトランプ政権が誕生し、日本では安倍政権が若者たちにも支持されている。イギリスは国民投票により、EU離脱が決まった。

遠い外国の事情に振り回されたり、どんどん増える移民に生活を脅かされたくない。「昔ながら」の安定した生活を取り戻したい。そう願う庶民たちが、右寄りの政策を支持する。

一方で、リベラルな世界を求める声も高まっている。香港で続くデモは、自由を守るための闘いである。

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アメリカや日本などで盛り上がるフェミニズム・ムーブメントは、男性中心の社会を変え、両性が自分らしく生きられる社会を求める運動である。過去のフェミニズム・ムーブメントもそうだったように、既存の枠組みが揺らぐときだからこそ、抑圧を感じていた人たちが声を上げるのだ。

その声は男性にも波及し、日本では男性の育休を取る権利を認めてほしい、と声を上げる人たちが出て来た。男性たちも、私生活を奪う企業社会の慣行に異議申し立てを始めたのだ。