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# 生態系・生物多様性

「10ヵ月間」ず〜っと空の上!?「渡り鳥」の体力に意外な秘密が!

渡り鳥、渡る理由は「省エネ」のため
寒さで震える季節がやってきました。こんな時は、ツバメのように暖かい南の国に行きたい気分になる方も多いのではないでしょうか。

大人気の「MOVE」コラボ記事、今回は身近にいるけど意外と知らない「渡り鳥」にフォーカス!

「渡り」ってすごく疲れそうだけど……

冬の厳しい天候から逃れるためやエサの確保のために、約15%の鳥類は生息地と温暖な場所とを往来する“渡り”をおこないます。毎年長距離の移動を繰り返す行動から、一見すると大変な労力を使っているように思われていました。

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しかし、米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に発表された論文によると、コンピューターでシミュレーションした結果、“渡り”により逆にエネルギーを省エネ化していることが分かったそうです。

「食べ物」と「環境」を天秤に掛ける

“渡り行動”をおこなう理由は、食べものを得るのに必要なエネルギーと食べものから得られるエネルギーのバランスを効率よくするためなのです。

 

つまり、同じ地にとどまると、他種との間で食べものをめぐる争いが過剰に発生するため、食べものをめぐる戦いのない寒冷な北半球の生息地に戻るのだとか。

もっとも長距離を移動する渡り鳥、キョクアジサシ Photo by gettyimages
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さらにこの研究では、渡り鳥の行動だけでなく、一年中同じ地域で生活する定住性の留鳥の行動についても同じ規則が当てはまることが判明。留鳥もまた、より良い環境と得られる餌とを比較検討した結果、渡り鳥とは異なる結論に達したわけだと、論文の執筆者らは指摘しています。

また、この規則は一般的であることから、イルカや魚類、クジラなど、移動性の高い他の動物への応用が可能だそうです。今後、これらの動物たちがどのように現在の分布に至ったかの研究も進むかもしれません。