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「子どもが学校に行く間だけ働く」元銀行員がキッチンカーで起業した理由

仕事よりも家族を大切にする働き方

東京都葛飾区にある南インドカレー「MILLAN(ミラーン)」。店主の津村多賀子さんが、一台のキッチンカーから始めた店だ。人気店ながら、11時半から15時までランチ営業のみにしたのは、「お店のスタッフにも、夜は子ども達と一緒に過ごす時間を大切にして欲しいという思いがあります。自分の店なので、営業時間を自由に決めることもできますからね」という考えから。

津村さんがお店を開くまでの経緯や、自身が2人の子どもの子育て中に創業した経験から実感する「家族ファースト、従業員ファースト」の考えについて、「ひとり起業塾」主宰者の滝岡幸子さんが聞いた。

 

想いを形にした、キッチンカーという仕事

津村さんは、もともと銀行で働いていたが、結婚と同時に退職。

専業主婦として2人の子どもを育てながら、ホームパーティを開いて多くの友人を招いた。

「両親も遠方に住んでいて核家族での子育てだったので、いろいろな大人の眼を注がれて育つと感性が豊かになるのではないかと思いました。私は基本的に家が好きなインドア派なので、自宅に人を招いていました」

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津村さん自身が大家族で育ち、皆で輪になって食事をする宴の席が好きだったという。

海外の方をホームステイで受け入れもしていた。

ホームパーティで、友人が作ってくれた南インドカレーを食べてこんなに美味しいカレーがあるのだと驚いた。

南インドカレーはスパイスの香りを活かし、油をなるべく使わないのでサラサラでご飯に合うカレーだ。

子どもが10歳になったら再び働こう、と決心

ちょうどその頃、「子どもが10歳になったら、また働こう」と決心していた。

条件は、子どもが学校に行っている間に働ける仕事

「一番大切なのは子ども達です。子どもが一番、その次が仕事。それまで専業主婦でずっと子どもと一緒の生活だったので、仕事を始めてもなるべく子どもに負担をかけたくない、特に夕食は子ども達と一緒に食べたいと思いました」