情報は「書き手の背景」も大切

海外情報において盲点になりがちなのが、この「筆者の心境の変化」や「環境のちがい」だ。

ドイツを楽園だと信じて疑わなかったころの日記を見てみれば、ドイツがいかに素晴らしいか、読んでいて恥ずかしくなるくらいつらつらと書かれている。

でも、去年『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』という本を出版しているように、いまではどちらも一長一短だと思っている。それでもドイツが好きだから住み続けているわけだけれど。

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もちろん、いままで嘘を書いたことはなく、常に本心で、誠実に文章を書いてきたつもりだ。でも、ドイツに対する気持ちが変化していけば当然、わたしの主張や発信する内容も変わる。

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それは海外情報を発信しているすべての人にいえることで、海外情報というのは、筆者の考えが色濃く反映されるものだ。そのときその国でうまくいっていれば「楽園」だし、不幸であれば「地獄」。

そして厄介なのは、それはどちらも現実であり、事実であり、本当だということだ。