撮影/佐藤圭
# 動物

片目でもたくましく生きる若き「シトゥンペカムイ」の勇姿!

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10時間以上の持久戦でやっと撮れた1枚

春に十字狐の子供を見かけた場所に、成長した姿を見に行きました。

以前、「シトゥンペカムイ(人に危機の到来を告げる神)」と紹介したあのキツネです。

しかし、警戒心が強く、300m離れていても逃げてしまいます。

何日通っても、その距離は縮まりません。

 

こうなったら、持久戦だ!と、野鳥撮影用のブラインドに入り、通りそうな場所で一日待ってみることにしました。

夜明け前から撮影に入りましたが、待っても待っても現れません。

そのうち、集中力が切れてブラインドの中で寝てしまいました。

カサカサという物音で目を覚ますと、目の前に十字狐が!

白く濁った片目に自然の厳しさを実感させられる
 

まだ、小さく、春に生まれた若いキツネです。

時間を見ると、夕方16時半でした。

待った時間は10時間以上。気が遠くなるような待ち時間ですが、動物撮影では、これが普通です。撮影できれば、そんな苦労はすぐに忘れてしまいます。

このキツネの右目を、よ~く見てみてください。

白く濁っています。おそらく失明しているんだと思います。

でも、動きは正常で、周囲への警戒も怠りません。

野生では、弱みを見せると一斉に天敵が襲ってきます。片目を失っても、弱みを見せるわけにはいかないのです。

その勇敢な姿は、他の個体と識別するポイントになるので、いつも十字狐に会うと、目を確認するようにしています。

頑張って生き抜くんだぞ!

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