11月 6日 朝日新聞本社ビルに電光ニュース登場(1928年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

たくさんの電球を長方形の板に密集配列し、それらを順次点滅して文字を移動させニュースを伝える、電光掲示。今では当たり前のように街のあちこちで目にしますが、その始まりはニューヨーク。日本では、1928年の東京朝日新聞、大阪朝日新聞かからでした。

ニューヨーク・タイムズ社が、屋上に電球1万数千個の電球を帯状に配列した電光掲示板を設置し、ニュースを報道したのが1927年のこと。それに遅れること1年、偶然にも同じ日に朝日新聞社が、東京本社と大阪本社の社屋の側面に、日本で初めての電光ニュースを設置しました。

1文字を約200個の白熱球で表示した電光表示板は、当時は物珍しく、わざわざ遠方か ら見に来る人もいて、かなりの人だかりとなっていたようです。

【写真】東京朝日新聞本社
  東京・数寄屋橋にあった東京朝日新聞本社(現在の有楽町マリオンのあたり)。この地に移転・新築し、前年に落成したばかりだった。左側面の黒い大きな板状のものが電光掲示板と思われる photo by gettyimages

電光掲示は、電球の点滅には電球と同じ数,同じ配置の接点を並べ、文字に相当するところに穴を開けた絶縁性のテープや板を移動させ、穴のところの接点がオンになって対応する電球がつく仕組みです。

【図】電光掲示の基本
  古典的な電光掲示のしくみ。スイッチに相当する2つの電極の間に、穴のあいた絶縁物を通す。穴のあいたところにくると電極が接触接触、通電して点灯させる組み合わせを、数多く用意した

直接電球を点灯させる方法から、テープや板に光を当てて、それを受光素子で受けて電流を制御させるようになり、やがて受光素子もサイリスタなどの半導体素子(トランジスタなどと同じ3極に、制御用の1極を加えたもの)に代わり、現在ではテープや板は使われず情報源も電子的に制御させています。

発光体も電球から発光ダイオード(LED)が主役になり、多色LEDや高輝度LEDによりカラフルな表示も可能なものが増えました。