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# 冠婚葬祭 # 儒教

中国共産党「冠婚葬祭の禁止」強要が、村人の猛反発で止まった理由

宗教・迷信潰しで「点数稼ぎ」

古来の風習なのに

中国山西省中南部に位置する臨汾市(りんふんし)に属する襄汾県(じょうふんけん)の大鄧郷(だいとうきょう)は、総人口が約1.6万人で、21個の村から構成されている。その21個の村の1つである赤鄧村(せきとうむら)は常住人口が2000人程で、大鄧郷の中では人口が比較的に多い村であると言える。

その赤鄧村の共産党支部委員会と村民委員会は連名で、赤鄧村の村民たちに向けた2019年10月1日付の公告を10月6日に発表した。

 
表題:冠婚葬祭の儀式を盛大に行うのを改めて、文明の新たな気風を打ち立てよう
               <公告>
村民の皆さん
上級機関の関係精神を踏まえ、村の共産党支部委員会と村民委員会は党員および村民大会の協議を経て、美しく調和の取れた赤鄧村を建設するために、良好な気風を打ち立て、勤勉節約の新たな気風を発揚するべく、特に次のように公告する:
2019年10月1日からは、生後1カ月、1歳の誕生日、60歳の誕生日の祝賀招宴、引越し祝の招宴、入学祝の招宴、軍隊への入隊祝の招宴を行うことは許されない、葬儀では“披麻戴孝(白い麻の服を着て父母の喪に服する)”ことは許されない、墓前に詣でて“祭奠(供養する)”ことも、花輪や紙製の供物などを供えることも許されない。“一切従簡(全てを簡略にして)”、見栄を張った浪費などの不良行為を根絶させよう。
上述した状況があったとしても、全ての村民は招待に応じて先方へ出向き、宴会に参加することは許されない。これに従えない場合は、(村が設立して良い事をすると点数が加算され、等級が引き上げられる)道徳銀行の等級を引き下げたり、貧困学生の認定や転学、戸籍登録などの手続きを受理しない。また、共産党支部委員会と村民委員会の幹部や党員が違反した場合は、上部機関の紀律委員会へ報告して、厳正に調査・処理する。
村民全体が自覚を持って上記の遵守を望むことを特に公告するものである。
                 赤鄧村党支部委員会、赤鄧村民委員会
                      2019年10月1日