皇位の女系継承が認められていない「本当の理由」

原因は「女性差別」ではなかった
宇山 卓栄 プロフィール

男性の血のみを認めるというのは差別

血筋には、男系と女系があり、どちらを重視するかという議論は、ユダヤ人の例からもわかるように、成立します。しかし、家系や家督継承では、男系を原則とするという考え方は世界共通で、変わりません。

日本皇室の皇位継承に関して、男系論者が「血統が重要」と盛んに主張しますが、血統や血筋ならば、男性も女性も分け隔てなく、引いています。しかも、天皇陛下の血を最も濃く受け継いでいるのは愛子内親王殿下なので、皇位継承者に最もふさわしいということになります。

つまり、血統は男性のもののみ認め、女性のものを認めないなどという考え方は明らかに男女差別です。

〔PHOTO〕gettyimages

天皇家に限らず、男系継承の原則は、男性子孫が家督者として、義務や権利を帯びるべきという規範が第一義的にあり、そこに副次的に血統や血筋が加わるという構造になっています。

事情によっては、女性が家督者や権力者にならなければならなかった例も多くありますが、武力行使者たる男性が家督を相続することが自然であるとの考え方があり、この考え方を皇室も踏襲してきたのです。

 

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