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東京高速道路が「遊歩道」に…緑化ビジネスがスゴイことになっていた

あなたのオフィスは緑化していますか?

まるでNYのハイライン

八重洲~新橋を結び、銀座のビル群を駆け抜ける「東京高速道路」。この銀座のランドマークが、「緑の遊歩道」に生まれ変わる計画があるのをご存知だろうか。

10月21日、中央区の山本泰人区長は小池百合子都知事と会談し、この通称KK線を活用した高架緑道の計画を公表した。小池都知事も、ニューヨークのハイラインを例に出し「海外の事例も参考にして、活用策を考える。とても画期的な案で20世紀の車の時代の次を象徴するビジョンを示していただいた」と共感を示した。

ニューヨーク・セントラル鉄道の廃止された支線高架部分に建設されたハイラインパーク(photo by iStock)
 

このような壮大な都市計画が表に出る一方、私たちの身近なところにも緑化トレンドは押し寄せている。たとえば渋谷の井の頭通りで、足元を見れば、プロのガーデナーの手掛けたおしゃれな寄せ植えが並んでいる。また一見、グリーンとは縁遠そうなアパレル店でも、店内の一角に他肉植物やエアプランツ、ハイドロカルチャー、テラリウムを見かけることが増えた。

2017年に国土交通省が発表した「全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果」によると、約23.1haの屋上緑化、約5.5haの壁面緑化(およそ東京ドーム5個分)が新たに施工されたという。新宿のNEWoManでは、屋上庭園のほかに最上階に会員制で使える畑「soladofarm」を展開。また、今年3月に改装オープンした日本橋高島屋S.C.でも、約6千㎡の広大な屋上庭園が広がり、訪れた客を癒やしている。

トレンドは日本にとどまらない。2005年9月のサミットでSDGsが定められたが、その17の目標には「住み続けられる町づくり」「陸の豊かさを守る」という、植物との親和性の高い項目があがった。今年9月24日のSDGサミットでも、安倍晋三首相は「(第二の)鍵は、 SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的な町づくり。強靱な循環共生型社会の構築に向けて、コミュニティを活力あふれるものとするべく取り組み、環境と成長の好循環をつくっていきます」と、社会全体の活性化に向けた、環境整備の重要性を説いている。国際的にも、身の回りの緑化は推奨される流れなのだ。