食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、モデル・高山都さんがオススメするナチュラルワイン。その名も「無理しないで」。文字通り、高山さんの疲れた体に沁み渡った一本です。

オーストラリアのワイナリーが
日本向けに作った限定ワイン

「ナチュラルワインが好きです。

飲み疲れしないし、次の日の体が本当に軽い。食事中も、ふらっと一杯飲んで帰るのも、アペロ(ゼロ次会)にも、だいたいワタシの毎日には、ナチュラルワインがいる。

お店選びも、ナチュールがあるかないかで決めることも多いくらい、飲み始めたらすっかりナチュラル寄りになってしまいました」。

ワインはナチュラル派という、高山さん。特に好みは「微発砲でも白でもオレンジでも、赤もロゼも全部好きだけど、ジューシーな旨味が感じられるもの、スッキリサラサラ飲めるもの。最近は、個性のたつものも選んで飲むようになりました」と言います。

それらのワインは「気分とか、料理とか、シーンとか、疲れ方によって選び分けてます」と様々です。今回おすすめいただいたナチュラルワインとは、行きつけの店で遭遇。地方出張で疲れた帰り、ふらりと立ち寄ったときのことでした。

無理しないで 2018 750ml ¥3600

「いつものお店で、『お疲れ様!』と出されたワインが、『無理しないで』でした」。

名前がユニークなこちらのワインは、オーストラリアのワイナリー「ヤウマ」で作られています。醸造家、ジェームス・アースキン氏が来日した際、日本の食文化や国民性、多様なワインの市場に大きな衝撃を受けたそう。

そして、自分のワインを買ってくれたファンや、熱心な日本のワイン愛好家と触れ合ううちに思ったことは「無理しないで! ワインは楽しく飲むものだ」。真剣な眼差しで数多くの専門的な質問をぶつける熱心な日本のワイン好きに心を動かされたアースキン氏は、帰国後、日本で3000円台で買えるワインを造れないか考えました。そうして生まれたのが「無理しないで」。

毎年品種は異なりますが、自分のワインを気軽に楽しんでほしいという思いで毎年醸造。2018年はミュスカ45%、シュナン・ブラン45%、シラーズ10%をブレンドしています。

「淡く発泡したオレンジとイエローの間くらいの色味に少し濁りがあって、ミネラル感のある柑橘のような果実味が、疲れた身体にスルスル沁みていきます」と、出張疲れの高山さんを大いに癒やしました。

そのときお店のスタッフさんに「裏を見てみ!」と言われた高山さんがエチケットの裏を見ると、そこには無理しないでの文字。「なんて、気の利いた! とうれしくなってしまいました」と、当時を振り返ります。

「スッキリした飲み口なので、フレンチやイタリアンだけじゃなく和食とも合います。いつもはビール派のワタシも、この日はこのワインを1杯目に選んでよかったと思いました。

ナチュールって、こういう粋な気の利き方、生産者さんの個性やキャラクター、生き方が反映されているのも、面白いポイントです」という高山さんの言葉からも、アースキン氏の想いは着実に日本のワイン好きに伝わっているでしょう。

「無理しないで」は限定ゆえ販売本数が限られています。Webサイト「WINE MARKET PARTEY」では、毎年48本~60本が入荷され、今年は48本。7月から毎月12本販売され、2019年10月末現在で残り4本。これを逃すと来年になってしまいます。そこは無理してでも、今買うべし!

WINE MARKET PARTEY
http://www.partywine.com/

PROFILE

高山都 Miyako Takayama
1982年12月27日生まれ。ファッション誌のモデルとして活躍するかたわら、ドラマや舞台など女優業もこなす。趣味はランニングと料理。最近は「横浜マラソン」を3時間41分で完走! 昨年発売し、大反響を呼んだ「高山都の美 食 姿「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ』と第2弾となる「高山都の美 食 姿2「日々のコツコツ」続いてます。」が発売中。

Illustration:YUGO. Composition:Seiki Ebisu