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米副大統領の「中国共産党激烈批判」に、習近平政権はどう反論したか

中国も恐れる「超強硬派」が再び吠えた

ペンス副大統領が再び吠えた

アメリカ東部時間の10月27日午前9時(日本時間同日午後10時)、ドナルド・トランプ大統領が、緊急会見を開き、ISの最高指導者バグダディ氏の殺害に成功したと発表した。

その模様を、インターネットTVで生放送で見たが、特に長い記者との問答で、トランプ大統領の「焦り」を感じた。これまで好き勝手にやってきたツケが出て、連邦議会による弾劾手続きが進んでいることに対する焦りである。

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しばらく前まで、来秋の大統領選ではトランプ再選が当然のような雰囲気があったが、いまやかなりぐらついてきた。

もしもトランプ再選がないとしたら、次期大統領の最有力候補に浮上するのが、マイク・ペンス副大統領である。そのペンス副大統領の中国に関する演説が、アメリカ東部時間の10月24日昼(11時51分~12時28分)、ワシントンDCのコンラッドホテルで行われた。著名シンクタンクのウッドロー・ウイルソンセンターが主催したものである。

 

ペンス副大統領の名を一躍有名にしたのが、昨年10月4日に、やはりワシントンの著名シンクタンクであるハドソン研究所の主催で、41分にわたって中国批判の演説をぶったことだった。

その演説の詳細は、拙著『習近平と米中衝突』(NHK出版新書、2018年11月)に記したが、一言で言えば「米中新冷戦時代」ののろしを上げるような内容だった。「米中国交正常化以降の40年でアメリカ高官が述べた最も激烈な中国批判」と評された。

この時、中国は国慶節(建国記念日)の連休中(10月1日~7日)だったが、「中南海」(最高幹部の職住地)や北京の関連部署は、休日返上で対応に当たった。中国側が、「アメリカとの長期にわたる全面的な対決もやむなし」と思い始めたのは、この演説がきっかけだったと言っても過言ではない。

それから一年経ち、再びペンス副大統領が吠えた。

「中南海」は、今回の演説にも戦々恐々としていた。ペンス副大統領はあえて、習近平主席が満を持して開く「4中全会」(中国共産党第19期中央委員会第4階全体会議)の開催(10月28日~31日)の直前に、自らの演説をぶつけてきたからだ。まるで、「中国共産党の(年に一度の)重要会議を開く面々よ、心して聞け!」と挑発しているようなものだ。