ハイビジョンの16倍! 超リアル「8K」映像を自在に操る最新技術

「世界初」の舞台はさっぽろ雪まつり

丸山教授は、1985年にNTTに入社し、研究所で高速ネットワークのさまざまな規格の開発に携わってきた。たとえば、今や一般的になったVOD(Video On Demand)用の高速ネットワーク処理技術は丸山教授の研究チームが手がけたものだという。

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当時扱っていたのは、毎秒100メガビット(Mbps)の回線。世紀をまたいだ現在は、その1000倍にあたる毎秒100ギガビット(Gbps)の回線を使って、世界最先端の実験に挑戦している。

あまり知られていないが、日本には100Gbpsの広帯域ネットワークが全国に張り巡らされている。これらは国の研究機関が運用するもので、学術用の研究に利用できるという。

 

8Kライブ映像を札幌から大阪に中継!

「最近では、2019年2月のさっぽろ雪まつり期間中にNICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)の100Gbps回線を使って、8K映像配信実験を実施しました。

ここで複数の8Kカメラのライブ映像を無劣化のまま、ネットワーク上で途切れなく切り替えの処理をしながら、伝送・表示を行うことに成功しました。札幌~東京~大阪を100Gbpsのネットワークでつないだこの実験は、世界に先駆けた成功事例といえるでしょう」

丸山教授の次の目標は、100Gbpsを上回る400Gbpsの高速通信ネットワーク網を構築し、8K映像を自在に操るプラットフォームをつくること。それをメイド・イン・ジャパンで実現するという夢もある。

東京五輪、大阪万博など国際的なイベントが待っている。神奈川工科大学発の世界最先端ネットワーク技術が、8K映像の新たな市場を切り拓いていく!

神奈川工科大学
神奈川工科大学の教育の特徴は、さまざまな能力の育成に力を入れ実践していることです。具体的には、PBL(Project-Based Learning)教育を早くから取り入れ、社会で活躍する上で必要となる能力をより効果的に身につけることができる「ユニットプログラム」を実施。従来の1科目の時間の2~4倍を充てています。

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