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ジム・ロジャーズ「韓国と北朝鮮が統一されるとき、日本は……」

日本に憎悪をたぎらせた国家の急成長
いま北朝鮮、韓国の両国は、水面下で着々と統一への道を歩んでいる。それは同時に日本の大きな危機を意味する。「投資の神様」が、朝鮮半島情勢の行方と日本の取るべき方策について語りつくした。

報じられない金正恩の本音

「韓国と北朝鮮が一緒になり、南北統一国家が生まれれば、朝鮮半島は世界で最もエキサイティングな場所になるでしょう。北朝鮮には安価な労働力があり、大量の天然資源が眠っています。

それらが韓国の資金力や製造力、ビジネス力と結合するわけです。日本にとって、脅威的な存在になるのは間違いありません」

そう語るのは、投資家のジム・ロジャーズ氏。ジョージ・ソロス氏、ウォーレン・バフェット氏と並ぶ、「世界三大投資家」の一人として知られる人物だ。

10月2日午前7時すぎ、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射。島根県沖約350kmの日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下した。北朝鮮がミサイルを日本のEEZ内に打ち込むのは、'17年11月以来のことだった。同月5日に行われたアメリカとの核協議の直前に、日米韓を揺さぶるのが目的だったと見られている。

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そんな中で、強く「韓国と北朝鮮は必ず一つになる」と主張しているのが、ロジャーズ氏である。

本誌はロジャーズ氏に緊急インタビューを行った。朝鮮半島が統一されたとき、何が起こるのか、そのとき日本がどうなるのかを聞いた(以下、「」内はすべてロジャーズ氏の発言)。

 

「まず、日本の皆さんが覚えておかなければならないのが、金正恩氏を北朝鮮の人間だと考えてはいけないということです。彼はスイスで生活し、教育を受けました。本音を言えば、スイスで暮らしたい人間なのです。

しかし、現実的に彼は北朝鮮を出ることはできない。だから、北朝鮮をオープンにして、スイスのような先進国に成長させることで、かつて自身が送った先進的な暮らしを取り戻したいと思っているのです。

'13年に金正恩氏が北朝鮮に国際的なスキーリゾート、『馬息嶺スキー場』を建設させたのも、その一歩です。

彼は何度も言っています。『40年前に鄧小平が中国で行ったようなことを、私は北朝鮮でしたい』と。それを彼は今やろうとしているのです」