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大炎上した「血液クレンジング」について医者が真剣に考えてみた

人類にとって「血液」とは何か

血液クレンジングとは

いま血液クレンジングがネットで話題になっている(というか炎上している)。

芸能人などセレブが「アンチエイジング」としてSNSにアップしていたが、医療従事者らから「ニセ医療」として批判を浴びたからだ。

具体的にこれは、クリニックで医師の手で行われるものであり、献血みたいにクライアントの血液を10〜200ml取り出し、オゾンを注入してから同じ血液をクライアントに注射・点滴で戻すというものだ。

方法としては、医学的には「自己血輸血」 と呼ばれている。

アンチエイジングは「医療目的」ではないが、それ以外にもエイズや脳梗塞やがんや肝炎にも効果ありと謳われている場合もある。

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トライした人に直接に聞いてみたが、けっこう見た目のインパクトが強いそうだ。

採血や献血で見る血液は静脈血なので赤黒い色なのだが、オゾンを注入するとテレビや映画の血糊と同じ鮮やかな赤色に変化する。

いかにもクレンジング(浄化)されたような気分になるらしい。

 

ただし、これはオゾンそのものの作用ではない。オゾンそのものは強い毒性 があるガスのため、オゾンを酸素や空気で20倍以上に薄めたガスが臨床用には使われる。

つまり、血液に酸素をブクブクと吹き込んだ結果、血液中のヘモグロビンと酸素が結びついて、酸素化された動脈血の色つまり鮮血色になる仕組みだ。

これがネット界隈でよく見かける、「ふつうに呼吸していれば血液クレンジングと同じ」という批判(ツッコミ)の意味だ。