人が生き生きと暮らしている街には必ず、地元の人々が集ういい店がある。土地に根を張りつつ、新しい感覚で秋田を盛り上げているスポットを紹介します。

 ライフスタイルショップ 
築120年の蔵を改装した、
豊かな衣食住を見つける場所
「momotose」

広々とした店内。自宅のリビングにいるような感覚で寛げる。

300坪の敷地に建つ、古い母屋と築120年の蔵を改装したライフスタイルショップ。住宅系雑誌の編集者である沓澤優子さんが始めた空間だ。

〈秋田木工〉のスツール《no.202》。デザインは剣持勇。座面の張り替えもオーダーできる。

「暮らしにまつわる仕事をするうちに、先々を考えたモノ選びや生活のあり方を考えたいと思うようになったんです」と沓澤さん。

日常使いしたい、秋田・五城目町の〈三温窯〉の掛分小鉢 ¥1500。
秋田の〈新山木工〉の木地師と作ったオリジナルプレート ¥4800。

家具は国内の作り手のもので、すべて購入可能。触れてみてよいと思った家具を長く使ってほしいそうで、「北欧の家具もいいですが、日本にもいいものがある。身近にあるものの良さを伝えたい」と話す。

重厚な蔵の扉の奥もカフェスペースに。
牛乳プリン 自家製黒みつソース&きなこ添え ¥300。喫茶だけでなく、ランチの月替わり膳も人気。

カフェでゆったりと過ごすひとときは、自ずと自分の生活を見つめなおす時間に。

庭に面した気持ちのよいテラス席も。

庭の自然を眺め、体によいランチを食べて、作り手の顔が浮かぶ品を手に取る。秋田の空気の中で、暮らしについて考えられる場所だ。

店内のいたるところに本棚が。庭を眺めながらの読書もおすすめ。

momotose(モモトセ)
秋田県湯沢市岩崎字岩崎160
☎0183-55-8839
営業時間:10:30~17:00、土~21:00、ランチ11:30~15:00LO、ディナー土のみ17:00~20:30LO
定休日:火・水

 グロッサリー 
体に優しい食を伝える、
焼き菓子とグロッサリー
マザー食堂savu.

住宅地の一角にある。小さな看板を目印に。

「ヴー」とはフィンランド語で「煙」を意味する言葉。「煙の立つところには人の営みがあり、その煙を目印に帰ってくる家族や旅人がいるかもしれない」。そんな風に話すのは、転勤を機に宮城県から秋田県へ移住した五十嵐さん。

焼き菓子は種類豊富。マフィンやグラノーラなども。シナモンロールビスケット ¥200など。
焼き菓子はオリジナルパッケージに詰めてもらえばお土産にも。

自然素材を主にした焼き菓子は、チョコミントのショートブレッド、無農薬ほうじ茶のショートブレッドなど、ユニークな味が楽しい。

国内外のオーガニックティーや無添加調味料も並ぶ。
〈ファームガーデンたそがれ〉の塩麹 ¥483。

店内にはオーガニック食材などを扱うグロッサリーコーナーもあり、秋田県潟上市の無農薬農園〈ファームガーデンたそがれ〉の味噌や麹も並ぶ。店奥の小さな喫茶コーナーでは、店頭で買ったドリップコーヒーをセルフサービスで淹れて飲むこともできる。お土産探しや、焼菓子とコーヒーを味わうプチ休憩に立ち寄りたい。

オリジナルのジャム。

マザー食堂savu.(ヴー)
秋田県秋田市楢山南中町2 -40
asmstation28@yahoo.co.jp
営業時間:10:30~16:00、土9:30~12:00
定休日:日・月・祝

 器・雑貨店 
横手の街から発信する、
暮らしを彩るクラフト
学校橋雑貨店

道に面した大きな窓から光が入る。元はご主人の実家が営むベビー用品店だったそう。

「学校橋」とは横手川に架かる小さな橋の名前。その橋からすぐの場所にあるのが〈学校橋雑貨店〉だ。器や籠といった日用品から、ポストカードや文具類、アクセサリーなども並ぶ。

中央に並ぶのが〈atelier 七緒〉の器。八角形プレート《octo》 ¥2300。

いずれも作り手の顔が見えるアイテムで、例えば窓際の白い器について聞くと、「〈atelier 七緒〉さんといって、横手の隣の羽後町で女性ひとりでやっているブランドです」と店主の山川さん。「石膏型をつくって鋳込みという技法で器を作る方なんです」とすらすらと言葉が出てくる。

海外の籠も。

年に数回行う企画展では、珈琲カップや皿、籠、アクセサリーなどをテーマに県内外のつくり手の作品を紹介。秋田の人には他県のいいものを、秋田に来た人にはこの土地のいいものを伝える貴重な存在になっている。

秋田の郷土玩具、イタヤ馬。顔を左に向けて飾るのが習わし。小¥400、大¥500。
秋田県にかほ市出身の木版画家、池田修三のポストカード 各¥160~。

学校橋雑貨店
秋田県横手市大町8-2
☎0182-33-3845
営業時間:12:00~17:30
定休日:日・不定