結局発行延期、facebook仮想通貨リブラはもともと失敗作だ

アマゾンポイントが新通貨の本命か
大原 浩 プロフィール

そもそもマネー(お金)とは何?

トレーダーとしてデリバティブ取引などの「虚業の中の虚業」に長年かかわってきたので、「みんなが血眼になって追いかける『おかね』って、本当にそんなに価値があるの?」という疑問が頭から離れなかった。

そのため、1996年に発刊した処女作「銀行の終焉―近未来マネー論序説」(あいであ・らいふ)も、「お金って何?」という通貨論が中心の本である。

 

23年前に「近未来マネー論序説」を書いたが、今まさに「本文」を書かなければならない時期が来ているように思う。

通貨論を語りだしたらきりがないが、最近特に注目しているのが、「交換の先送り」=「信用」ということである。

「交換」が富を生むことは「わらしべ長者」の物語ですぐにわかる。「今昔物語集」「宇治拾遺物語」に原型が見られるが、観音様に願掛したことから1本の藁しべを授かった男が,アブを捕らえて藁しべにしばり,旅をするうちにこれを順次高価な物と交換,ついに長者になる昔話である。

ブータン、朝鮮、英国を始め、世界中に似たような話があるから「交換」の威力はグローバルに知れ渡っているといえよう。