2019.10.29
# 日本株

日本株「黄金期」到来で、絶好調「ゲーム銘柄」がまだまだいけるワケ

値動きは激しいが有望だ
大川 智宏 プロフィール

奇妙な事態も…

具体的には、ゲームセクター34銘柄を母集団として、月末時点の各指標の値を基準として高低で銘柄を2分割し、それぞれの群の翌月の平均リターンの差分を投資効果として累積している。

PER、PBRは低い方が良いので低銘柄群-高銘柄群、それ以外の指標は高い方が良いので高群-低群を投資効果として定義している。

以下の図はその推移を見たものだが、ここで奇妙な事態が起こっていることが分かる。

図:ゲーム銘柄を母集団としたファクターの投資効果

拡大画像表示出所:Datastream

図を眺めてみると、PBR、配当利回りの投資効果が良好で、ROEと自己資本比率は最終的にマイナスとなる。つまり、低PBR銘柄、高配当銘柄が好まれ、高ROE銘柄、高自己資本比率の銘柄が嫌われている結果だ。

PERとEPS成長の効果はパッとしないので無視するとしても、この結果は先ほどのTOPIXとゲーム業界との対比と矛盾して見える。

 

しかし、ゲーム銘柄全体は、そもそもTOPIXの何倍もクオリティが高く、収益性も高い。業界内で低い銘柄でも、市場全体と比較すれば高いことは疑いなく、高いスタンダードでクオリティ基準を満たしている。

加えて重要なのは、母集団内の銘柄は同業で、事業内容も類似することだ。この環境下では、よほど大きな数字の格差が発生しないかぎりは比較対象になりにくく、激しく動く株価の相対的な割安感の方が意識されやすい。

特に、PBRとROEの関係性を見ると、プラスとマイナスの方向がそれぞれ一貫しているため、ROEの観点を捨てて意識的に低PBR銘柄が買われている可能性が高い。

かみ砕いていえば、資産の質が高いセクター(高ROE、高自己資本比率)の中という前提では、その資産に対して割安に評価されている銘柄(低PBR)が買われやすい、ということだ。

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