天才が生涯でいちばん輝いた年…「1995年のイチロー」は凄すぎた

河村健一郎×パンチ佐藤×岩本勉
週刊現代 プロフィール

河村 普通はステップを踏む足の親指から地面に着くけど、イチローはまず母趾球(足裏の親指の付け根部分)から着いて、そこから親指に体重が移る。投手との間を取る技術が卓越しているよね。

岩本 緩いカーブに対しても体が泳がされることなくビタッと止まって、どの方向にもヒットを打つんですよね。

河村さんは入団から2年間、イチローを二軍で指導されていたわけですが、振り子打法はいつ完成したんですか。

河村 1年目の途中にはあの打ち方だったよ。もともと軽く足を上げて打っていたんだけど、スイングに移る体勢を早く作るために、ゆったり右足を上げるようにアドバイスしたら、振り子のようなスイングになった。

佐藤 そう、イチローはまだ二軍にいる1年目の時から、すでに「イチロー」でしたよね。体はまだできていなかったけど。

 

河村 入団当時は身長が178cmくらい、体重は68kg。ガリガリだし、ドラフトも4位だったから、注目されていなかった。でも、春季キャンプに入ると体の動きがシャープで、「あれ?」と思った。

佐藤 僕もキャンプで初めて見たときは「まだ子供の体じゃないか」と感じました。ところが、彼のランニングを見たら、惚れ惚れするほど美しい。走り方を見た時点で「これは、参ったな」と思いました。

Photo by gettyimages

岩本 パンチさんは同じ左打ちの外野手ですもんね。

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