天才が生涯でいちばん輝いた年…「1995年のイチロー」は凄すぎた

河村健一郎×パンチ佐藤×岩本勉
週刊現代 プロフィール

岩本 動体視力がいいから、コーナーに投げ分けても、ボール半分でもストライクゾーンから外れたら見送る。逆に、半分でも入ったら打ち返してくるんです。

チームで作成したイチローのバッティングを分析したチャートでも、ストライクゾーンのどこを見ても、すべて高打率。あまりにも打たれるから、当時「ボールが先行して打者に有利なカウントになったときに、思い切って真ん中に投げる」という作戦で攻めたこともあります。

岩本勉(いわもと・つとむ)/'71年大阪府生まれ。'89年にドラフト2位で日本ハムに入団し、生え抜きのエースとして活躍。'05年の引退後は野球解説者、評論家として活動。

河村 裏をかいたわけだ。

岩本 イチローもそんな甘いところに来ると思っていないのか、差し込まれてフライに打ち取ったのを覚えています。ただ、その後すぐに対応されましたけどね。

ほかにも、あの手この手でイチローを封じようとしました。ランナーがいなくてもクイックモーションでビュッと投げたり、逆に緩いカーブを投げたり。監督から「ボークぎりぎりで投げろ」という指示もありました。

 

佐藤 効果はあったの?

岩本 タイミングは外せました。イチローが「今の(セットポジションの動きが)止まっていないよ!」と声を荒らげたこともありましたね。でも、タイミングを外しても、ヒットゾーンにチョンと打球を落とされてしまう。

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