「急騰」で買ってはいけない
個人投資家がよくやる「負けパターンの投資スタイル」がある。

株価が急騰し、出来高が増えてきた時に、なぜか妙な勇気が出て買い向かってしまうというものだ。
しかし、急騰・出来高急増の時点は、その前か、下値で買っている人の利益確定のタイミングであり、買うタイミングではない。
出来高が増えているのは、それだけ高値掴みをしている人が多いとか、アルゴリズムの取引で小幅の変動を狙う動きがあるからだ。
急騰時はあくまでも「利益確定のタイミング」であり、仕込みの場ではないと知ろう。
もし、手持ちの銘柄が急騰して、出来高が増えてきたら、迷わず手持ちの多くの株数を売却して、その後のために現金化しておきたい。
私の売買のやり方は、PERやPBRを参考にするのではなく、チャート、すなわちテクニカル重視である。
「売られ過ぎ」を買い、買われ過ぎに近づいたら問答無用に売ることにしている。
どこが上値の限界かは誰にもわからない。
しかし、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があるとおり、自分の目標というか、ある程度の利益が確保できれば、それでよしとするのが良い。
「もっと儲かるはずだった」というような欲深は結果的に、含み益を失い、「元の木阿弥」となりやすい。
そうならないために、株価が出来高を伴い、上げている時は、利益確定を徐々に行うのがベターである。
目の前の儲けはとりあえず利益確定。
また、やってくるであろう押し目を待つ投資スタンスが良いのである。