# 人生100年時代

老化を防ぎたいなら「前頭葉」と「男性ホルモン」に注目せよ

「人生100年時代」の健康戦略
和田 秀樹 プロフィール

日常に「変化」をつけよう

それではどうすれば、前頭葉の萎縮を遅らせて、ひいては意欲の低下を防ぐことができるのでしょうか。

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前頭葉は、不測の事態に対処するときに活性化します。ルーティンのような日常を繰り返していると、すぐに衰えてしまいます。小さなことでもいいので、変化のない日常を改善するべきです。たとえば、行きつけのお店はやめて、毎日、違うお店で昼食をとってみるのもいいでしょう。

読書が好きなのであれば、お気に入りの著者、好きなテーマの本ばかりを読まない。保守的な本ばかり読んでいる人なら、たまにはまったく逆の左翼的な本も読んでみる。そういう見方があったのか、そういう立場もあるのか、と別の角度からものごとを考えることが前頭葉を活性化させます。

 

仕事関係の人間関係だけではなく、学生時代の仲間、趣味の仲間など、1つの関係性に凝り固まるのではなく、いくつものコミュニティにかかわり続けることも日常に変化をもたらします。

新聞の論調や、テレビコメンテーターの解説なども、ただ読んだり、見たりするのではなく、常に、「自分だったらどう考えるか」、「別の見方もあるのではないか」と意識しながら過ごすことです。多様な考え方を受け入れたり、柔軟な思考をするということは、意識していればある程度は維持することが可能だと思います。

自分の生活がルーティン化していないか、変化のほとんどない日常を過ごしていないか、定期的に自分でチェックをしてみることです。そうして、意識的に変化や刺激を取り入れていくことが前頭葉の衰えを防ぎ、老化を遅らせて若々しく過ごすためのポイントになってきます。