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# 説明

うまい説明のコツは「なんでもポイントを3つに絞る」こと

常に「3つ」を意識しよう
ビジネスから日常会話まで、あらゆるコミュニケーションの場面で求められる「説明力」。話が長い、何を言いたいのかわからない……そのように思われないためには、どうすればよいのだろうか? 教育学者で、著書『頭のよさとは「説明力」だ』がある齋藤孝氏は、話のポイントをまず「3つに絞る」ことを勧める。みるみる説明が上手になるこの秘策について、本人から教わった。

ポイントをどう絞るか?

ポイントを三つにする、あるいはもっと少なく二つや一つにするという作業が、説明のときには大事になります。いくつかあるポイントを削ぎ落として、いま必要な部分だけを取り出す一種の解体作業のようなものです。

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三脚は三つの脚で安定して立ちます。かりにたくさんの脚がはじめに付いていて、「これがなかったら、もう立たない」というところまで他の脚を取っていき、最少の三本の脚にするとイメージしてください。なくて大丈夫なものや、重複しているものは落として、ぜんぜん違うものを三つ残します。

たとえば、「心技体」という三つは、とてもよくできていると思います。心と技と体はそれぞれ違うもので、どれも欠くことができません。もし、「心技体」の後ろに何か別のものをつけ加えると、余計な感じがするでしょう。

 

ただ、この三つの選び方を間違えると、上手な説明にはなりません。たとえば「気力・粘り・精神力」のように三つの意味が似たようなものであれば、三脚なら脚が近づきすぎて倒れてしまいます。

まったく別々の、必要不可欠の三つにまとめ上げることが重要です。これは日ごろの練習によって、伸ばせる能力です。

どのような題材、状況でも、とにかく自分で三つに絞る練習をやってみるのです。

「この本の作者が言いたいのは、次の三つである」、「この問題の原因は、この三つです」、「この商品のよさは、以下の三つです」と、常に三つを意識して内容をまとめるように自分に課していると、自然と三つにまとめるクセがついてきます。