シブコ大躍進の秘密は「ケプカ‐マキロイ」型スイングにあった!

タイガー&石川遼復活の理由も教えます
板橋 繁 プロフィール

タイガー復活の裏には、体に負担のかからないスイングへの模索があったと、板橋氏は指摘する。

どういう意味か? 原田コーチが補足してくれた。

 

「以前のタイガーは、思い切りクラブヘッドを回し、左サイドのジャンプ、そしてシャフトで背中を叩きつけるようなフィニッシュをとっていました。正面から見ると、背中が反った逆Cの字型のフィニッシュです。これでは、腰に負担がかかって当然です。

それがいまは、左足の上でまっすぐに立ち、目線から、両肩、両肘、両腰まで、すべての高さが揃うフィニッシュに変わりました。G1でいうところの『インバランスフィニッシュ』です。このスイング改造によって、腰や膝への負担が大きく軽減したことは間違いありません」

松山英樹のストロングポイント

日本のトップ選手についても、「G1メソッド」の視点から、強さの秘密を明らかにしてもらおう。

まずは、米国に渡って世界のトッププレーヤーたちと勝負を繰り広げている松山英樹選手から。

松山英樹 photo by Getty Images
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「松山選手の特徴は、背中の入れ替えがものすごく上手いことです。胸が飛球線の後方45度を向いた状態から、フィニッシュまで一気に背中が入れ替わります。その回転速度がとにかく速く、PGAツアーのなかでも1、2を争います。

これだけ回転速度を速くするためには、手元が体から離れないことが絶対条件です。特に、スイングのなかでいちばん遠心力がかかるインパクト直後で、いかに手元が近くにあるかということがきわめて重要なのですが、松山選手の場合、アドレスのときのグリップエンドとおへそまでの距離を保ったまま回転しています。

そうすることで、背骨を回転軸とした慣性モーメント(回転のしやすさ)が小さくなり、フィギュアスケーターのような高速回転スイングを実現しています。そこが最大の特徴であり、長所です」(原田コーチ)

「G1メソッド」では、ハンマー投げのように背筋を軸に背中を180度入れ替えることでクラブに遠心力を発生させ、そのパワーでボールを飛ばす。松山選手はグリップを体から離さず、フィギュアスケートの選手がスピンをするときのように小さく、早く回ることで、その遠心力を最大限に引き出しているというわけだ。