# 生態系・生物多様性

10月30日 上野公園に水族館がオープン(1964年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、上野動物園の開園80周年を記念した新展示施設「大水族館(水族爬虫類館)」が、上野動物園にオープンしました。

  上野動物園・大水族館。写真は1980年ごろで、このころは単に「水族館」と呼ばれていた photo by Kodansha Photo Archives

魚類のほか、両生類や爬虫類を観察することができ、これによって上野動物公園の飼育する生物の数は飛躍的に増加しました。

上野動物園の水族館の歴史は古く、開園と同年の1882年に上野動物園 に作られた「観魚室(うをのぞき)」が最初です(ちなみに「うをのぞき」はアクアリウムaquariumの訳語から付けられたそうです)。鰻の寝床式に奥行きが深い建物に入ると両側に水槽が並び、その中の魚や水棲生物を見ながら室内を通ることができるものだったようです。

淡水の生物が中心でしたが、後に「山椒魚室・蛙及蛇室」と改名されていることをみると、両生類やは虫類等が中心になったことがうかがえます。

【図】観魚室の平面図
  観魚室の平面配置(『上野動物園百年史』(東京都編)を参考に作成)

その後、水族室を経て、戦後の1952年には海水水族室が開館しています。この海水水族室は、開園70周年を記念して計画され、丹下健三に設計が依頼されましたが、付近にあった産業会館が火災に遭い、その跡地を転用することに変更となってしまいました。

水族室は、建物や敷地が転用であったため貧弱なイメージがありましたが、閉鎖された環境での海水飼育施設の試験運用等、動物園・水族館の運用に重要な業務が行われました。こうした経緯を受けて、三代目の大水族館が開館したのです。

1989年、開園100周年の節目に、上野動物園の水族館飼育動物は、新しく開園した葛西臨海公園水族館に移管されました。そして、1999年には大水族館跡地に「両生爬虫類館」が設置されています。

【写真】葛西臨海水族園
  葛西臨海水族園の全景

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