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米中冷戦、構図変化で「ここからが本番」と言えるこれだけの理由

貿易から「国のあり方」を問う闘いに

闘いはこれからが本番

10月10日から始まった米中貿易交渉では、中国が米国産農産物の輸入拡大と為替政策の透明化、知的財産権の保護を約束する代わりに米国が追加関税の発動を見送ることで「部分合意」がなされた。

米中貿易交渉については、これまで、米中の当事者双方がまるでゲームを楽しむかのように、展開がめまぐるしく変わってきた。したがって、これで米中貿易摩擦の問題が解決の方向へ向かうと楽観視するのは危険極まりない。

かといって、日々更新されるニュースを追いかけて右往左往したところで何の意味もない。それよりも、この問題については、背後にあるより本質的な変化に注意する必要があるのではなかろうか。

 

その「変化」とは、米中がこれまでとは異なる「ゲーム」を始めたのではないかという点である。

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簡単にいえば、日米両国は、「貿易」という限定的なイシューではなく、「国のあり方」を問うより本質的かつ広範囲なイシューを問題にしつつあると考える。そう考えると、米中関係については、楽観視するどころか、むしろ、闘いはこれから本番を迎えると覚悟すべきかもしれない。

そこで、以下、この米中連戦の構図の変化を、最近の国際貿易論において、国際分業体制を表現する際に用いる「スマイルカーブ」という概念で考えてみる。