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# コーヒー

日本人は知らない、コーヒー大国コロンビアの「光」と「影」

良い豆は先進国へ、質の悪い豆は現地で消費…

現地のコーヒーは不味かった

コーヒー生産地として有名なコロンビア。しかし、現地の人が飲んでいるコーヒーはお世辞にも美味しいとは言えない。

これは、美味しくて高価なコーヒーの大半が国外に輸出されている一方で、国内では欠点豆が沢山含まれており、雑味が物凄く、美味しくないコーヒーが飲まれているからだ。

庶民向けスーパーで販売されているAGUILA ROJAというコーヒー(左)、1杯800ペソ(30円)のブラックコーヒー「Tinto」(右)

左の写真はコロンビアの庶民向けスーパーで販売されているAGUILA ROJAというコーヒーだ。正直、雑味が多く美味しいとは言い難い。一般的にAGUILA ROJAの様な安いコーヒーは香りからして苦い香りがする。一方、高価なコーヒーだと甘くて良い香りがする。

右の写真はコロンビア人がよく飲んでいるのが1杯800ペソ(30円)のブラックコーヒーの「Tinto」だ。写真はTintoにミルクを入れた「con leche」。砂糖とミルクたっぷりで正直、コーヒーの味がほとんどしない。

 

「コーヒー大国」の知られざる現実

このような美味しいコーヒーと接点の少ない環境のせいかコーヒー好きなコロンビア人はむしろ日本人より少ないと思われる。私の周りのコロンビア人の友人に「コーヒー大好き」という人はいない

そんなコロンビアだが日本に多くのコーヒー豆を輸出している。2017年度の財務省調べでは日本が輸入しているコーヒー生産国のランキングは1位ブラジル、2位ベトナム、3位コロンビアとなっている。

日本に輸入されているのは、コロンビア選りすぐりの美味しいコーヒー豆である。そんな美味しいコーヒーを飲める立場にある私たち日本人はコーヒーについてどれだけ知識があるだろうか。

恥ずかしながら私はコロンビアに住んでいるのにかかわらず、コーヒーがどのように生産されているのか全く知らなかった。そこで今回、実際にコーヒー農家を訪問しコーヒーの栽培・生産について理解を深めることにした。訪問では私たち日本人が知らないコーヒー農家が置かれている苦境も見えてきた。