2019.10.25
# 量子コンピュータ

それでも量子コンピュータが本当に役に立つか疑わしいこれだけの理由

「画期的新技術」に踊らされるな
大原 浩 プロフィール

絶対零度で成功しても……

また、現在騒がれているグーグルの量子コンピュータは、特別な冷却装置で内部の温度を絶対零度近くに維持している。よく雑誌の記事などで量子コンピュータとして紹介されている画像は、実は冷却装置で、量子コンピュータの本体は、指先に載るほどのチップである。

photo by Google

常温核融合が実用化されないのは、中心核が2500億気圧、温度が1500万K(ケルビン、約1500万度))に達する太陽という環境で行われている核融合を、地球のごく普通の環境で行おうとする点に無理があるからだ。

 

「常温」超電導については、以前株式市場で大騒ぎになって、関連銘柄の多くが急騰した(もちろん実現できないと分かって、その後急落した……)「事件」の記憶がまだ鮮明に残っている。

絶対零度近辺では「電気抵抗がゼロ」になるという省エネ性から、発電所から家庭まで送電する際の損失(送電ロス)を劇的に減らせるなどとして大いに期待され、「常温超電導」が実現するのも間もなくだといわれた。

しかし、それから数十年たった現在においても、絶対零度近辺よりは上昇したものの、実現できているのは「南極のペンギンが凍りつく」ような超低温環境にしか過ぎない。

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