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日本の会社員の「ランチ」が、フランス人と比べて残念なワケ

日仏のランチ格差はなぜ生じたか
サラリーマンにとって唯一の息抜きである昼食。だが、残念ながら会社員がランチに使える金額は少ない。消費税が上がって以降、その傾向はさらに強まり、パンやおにぎりで手短に済ます人が多いだろう。
一方で、毎日、のんびりとランチをしている国もある。フランスでは3割近くの会社員がレストランで思い思いのメニューを頼み、同僚とのコミュニケーションの時間にあてるという。

フランスの食事補助制度の一つであるチケット型の食事補助「チケットレストラン」を運営するエデンレッドおよびエデンレッドジャパンの調査を参考に、日仏のランチ格差はなぜ生じたのか、社会保険労務士の佐藤敦規氏が明らかにする。

広がるサラリーマンのランチ格差

昨今、社員の健康維持やコミュニケーションの場として社員食堂に力を入れている企業が増えてきた。グーグルの社員食堂では、さまざまな和洋中のメニューを無料で提供している。

とはいえ、すべての企業が社員食堂を導入するのは現実的ではない。

社員食堂がない場合、サラリーマンの昼食事情は厳しくなる。

昼食にかけられる費用は、平均で555円(新生銀行「2019年サラリーマンのお小遣い調査」より)。

この金額で外食するならば、選択肢は限られる。現実的にはお弁当を買えればいいほうで、コンビニでおにぎりやサンドイッチ、カップラーメンを買って済ます人もいる。

 

フランスではランチに「コースメニュー」?

エデンレッドジャパンによれば、フランスの会社員のうち約3割が社外のレストランでランチを食べることが習慣となっているという。

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中心となるのは、廉価なフランス料理店、ビストロである。前菜と主菜、コーヒーか簡単なデザートが付くシンプルだがバランスのとれた定食メニューだ。

中華料理やイタリアン、モロッコなどの北アフリカ料理なども人気である。

勤務時間後の同僚と飲みに行くことが少ないフランスでは、ランチがコミュニケーションの場となっている。1時間近くかけゆっくりと味わう

もちろん、日本のようにコンビニで購入しデスクで食べる人やファストフードで簡単に済ます人もいるが、サンドイッチが約7%ファストフードが約7%とその割合は少ない。参考までにフランスの会社員のランチの内訳は以下のようになっているという。

1. レストランでの食事/ワンプレート、定食やコース料理 28.30%
2. サンドウィッチ 6.80%
3. スーパーで買った出来あいの惣菜 8.00%
4. サラダ 9.80%
5. ファストフード 7.20%
6. お弁当など 39.90%
(FOODプログラム *エデンレッドを含むコンソーシアム 調査)

コースや定食メニューを食べたほうが、主菜(肉や魚などタンパク質)・副菜(野菜)・炭水化物(パンやご飯)が平均して取れるため、栄養のバランスがよいことも理由の一つである。