とある東戸塚の洋食店が「15年も愛され続けるワケ」

ロビンソン酒場を往く⑧
加藤 ジャンプ プロフィール

洋食を基礎にした完全なる居酒屋

この場所で15年、これといって太い地縁などがあるわけでもなく始めたこの店が、愛されているのは一体なぜなのか。

まずは、その料理のラインナップである。元は横浜のホテルのフレンチでコックの修行をはじめたという智弘さんは、その後、イタリアンなどでも経験をつみ、ここで店を開いた。本流のものから、ハンバーグやナポリタンのような「ザ洋食」なものまであるし、その時々で唐揚げなども作ってしまう。

無論食事だけでも大丈夫だが、飲兵衛にとっては、洋食を基礎にした完全なる居酒屋なのである。

 

メニューの数は正確にはわからないほど豊富で、常時30はこえ、その日ごとのメニューも加わる。だから何度来ても食べ尽くすことがない。だから、続けてきても飽きることがない。飲食店が少ないエリアでこうした、幅広い品揃えはとてつもない強みである。

首都圏の、それも日本最大の人口をもつ政令市ながら、こうした郊外エリアでは車を移動手段にしている住民が多い。そうしたエリアで車移動以外の客は地域の客となる。メニュー数の多さはリピートさせるには不可欠なのである。