33歳のとき、5歳上の彼と結婚

都内の大手企業に勤めるえりさんが結婚したのは33歳で、元夫は5歳年上。取引先でやり取りをしていて知り合い、親しくなった。

「私は気が弱くて怖がりで、人に自分の意見を言えないところがあるんです。その点、元夫は自分に確固たる信念があり、それを飄々と伝えるタイプ。そこに憧れて好きになりました」

えりさんは年齢的にそろそろ子どもが欲しいと思っており、始めから結婚を考えていた。しかし、元夫はのらりくらりと逃げていた。1年ほど経ったが、らちがあかない。このまま付き合っていても結婚できないんじゃしょうがない……。別れを考え始めたころ、アプローチをしてきた別の男性がいた。えりさんはそちらに心を奪われかけたが、事態を察した元夫は急に独占欲を発揮してきてプロポーズ。一気に結婚まで進み、子どもも順調に授かった。

幸せ絶頂のはずだったが、それからまもなくえりさんは、元夫の心無い発言に奈落の底に突き落とされた。

「妊娠がわかったとき、喜んでくれるどころか『独占欲の延長で結婚してしまったけど、そこまで純粋に好きでもないのに結婚したり、子どもをもつのは間違っていた気がする』って、離婚を口にしたんです。もう、がーん、ですよ……」 

妊娠して、こういう風に一緒に喜べると思っていたのだけれど……Photo by iStock

子づくりに積極的だったのは、むしろ元夫の方だったのに。本来なら、今更なんなの! と怒るべきところだが、えりさんにはショックのほうが大きかった。

「もともと、どちらかと言うと私の方が結婚したくて結婚してもらったみたいな負い目があったので、なんだか萎縮してしまいました」

最終的には双方の親も出てきて話し合い、元夫は自分の母親に「そんなこと言ってないで、子どもが生まれたら可愛くなるから」と説得されて、とにかく結婚は続けることに。

「結局、それ以来、元夫の私への気持ちが覆ることはありませんでした……。あのとき離婚していれば、もう少し傷も少なかったかなと思います」