世界一の化粧品を目指して
さらに邁進していく

独自の美容成分として、化粧品づくりに活用するためのバイオ研究も行っている。

天然の素材を自然に発酵させるとなると、本来ならば結果は毎回、微妙に異なるものだ。それを安定させて商品化するというテクニックは、自社の畑で育てた植物資源をたくさん持ち、「秋田今野商店」という微生物のプロの力を借り、植物サイエンスの最高峰である「アルビオン」だからこそできたことだ。このデータはいずれ学会発表も予定しているという。

「発酵は謎めいたものではなく、なんとなくの成果でもない。きちんと意味があり、効果が実証できることを伝えていきたいんです」と染谷さん。「フローラドリップ」は、薬草の成分を分析し、遺伝子レベルで効果を予測し、肌細胞で検証。そして化学的な薬効だけではなく、試用試験で肌実感を得ることも重要視した。

「モニター試験で効果を感じていただければそれで十分なのですが、私たちは肌実感が得られる理由まで徹底的に調べました。また、1ヵ月後の効果は明確でも、使う瞬間の香りや潤いも大切にしたい。浸透していると実感できるような、とろりとしたテクスチャーにもこだわりました」

最新のバイオテクノロジーの実験システムを設立。強い苗を見つけたらその細胞組織を培養し、優良株のクローンを作る。検証のスピードが飛躍的に上がった。

さらに今後は、現在、わかっている7800以上もの成分の何がどこに効いているかを調べ、その発酵条件を調整して効果をバージョンアップさせることも考えている。そのために現在は、「神戸大学」ほか、研究機関と共同で酵素の解析や代謝経路の研究を行っている。自分たちで得たデータはすべてオープンにし、企業と大学の枠を越えたイノベーションを活性化しながら、万能の効果を証明していくという。

「アルビオンは、カウンセリング販売というスタイルだからこそ、愛されるものを作るべきだと思っています。全国にいるビューティーアドバイザーや販売店の方々と、そこから繋がっていくお客さまの顔を思い浮かべながら、確実に喜んでいただけるものを作りたいと尽力しています」

さらに、染谷さんはこう語る。「『フローラドリップ』は、絶対効くことがわかっているから、自信を持って販売できるのです」

この自信に裏付けされたプライドが「アルビオン」を支える礎なのだろう。もし、どこかの誰かが同じ5種類の植物と同じ麹を使って真似しようと思っても不可能だし、万が一真似ができたときには、「アルビオン」はもっと先に進んでいるに違いない。

「アルビオン白神ファーム」のすぐ近くにある「米田研究棟」は、廃園となっていた保育園を再利用したもの。日本にまだ3台しかないような世界最先端の設備によって、遺伝子解析や植物の関わりについての研究を行っている。

【お問い合わせ】
アルビオン
☎0120-114-225

  

提供:アルビオン

●情報は、FRaU2019年11月号発売時点のものです。
Photo:Norio Kidera Edit:Chizuru Atsuta Text:Shiori Fujii