台風直撃で大惨状…「箱根駅伝5区・6区」ルートを歩く

駅伝は開催されるのか?

箱根史上最高の降水量を記録

現代ビジネスで2016年に「箱根駅伝が好きすぎて箱根山中に別荘を買った女編集者」という肩書で記事を書いてから、まもなく4年。

あの原稿を書いたときは、まだナイキの厚底シューズも登場していなかったし、青山学院大学がまさか4連覇まで記録を伸ばすとは夢にも思っていなかった。

 

それより何より、箱根が駅伝じゃないことで、こんなに注目されるとは・・・。

【画像はこちら】台風19号が襲った箱根駅伝ルート

台風翌日、増水して濁った早川が町中を流れる箱根湯本温泉街

2015年に噴火騒動があったと思ったら、今度は台風19号。日本一の降水量を記録して箱根の観測史上初めてとなる1000ミリが「天下の険」に降り注いだ。

仕事の関係で東京にいながらも、箱根の我が家が、そして箱根駅伝のルートである国道1号線の様子が気になって仕方がない。台風一過の10月13日、箱根へと向かった。小田急線は全線通行止めだが、新幹線が動いている。小田原から箱根湯本までバスは通じ始めたとのニュースを見て、徒歩で山を登ることにしたのだ。倒木などで完全に入れなくなったら、そこで引き返せばよいと腹をくくった。

「全山通行止め」

10月13日、函嶺洞門で1号線は通行止め。検問が行われていた

箱根駅伝5区、山上りの窓口ともいえる函嶺洞門(かんれいどうもん)のバイパスが「全山通行止め」の検問所となっている。ただ、「通行止め」と言っても、実をいうと自家用車は通れた。山の上にある家や商店、宿に通勤する人たちは、検問所でその旨を言えば「自己責任で行ってください」ということなのだった。時折、すり抜けていく車を横目に歩き始める。

国道1号線に対して早川が一番間近に迫るのは、塔ノ沢温泉街と箱根湯本温泉の間の旭橋カーブ付近。この付近にはとりわけ文化財に指定されているような老舗旅館が立ち並ぶが、後に聞いたところでは、やはり水をかぶってしまったという。