トランプはなぜここまで激しいのか
トランプ大統領のFRB(米連邦準備銀行)への“口撃”が止まらない。
最近のものを見ても、「大幅な利下げ望む」、「高金利が米製造業に打撃を与えている」、そして「パウエルとFRBはまた失敗だ。根性も分別も先見性もない!」と容赦ない。

最近ではツィートするだけで、金利が低下する。なぜ、そこまで激しく強くいえるのか。
筆者は、経済・金融・経営では、仕組みと歴史が大事であると信じている。しかも、特に「金融」の話は、机上の勉強だけでは無理で、金融の現場の経験がないと理解できないことが多い。
10月1日公開の「米短期金利の異常上昇は、いつか見たリーマン型国際金融危機の兆候か」では、低格付け企業向け融資が、リーマンショック直前のようにCLO(ローン担保証券)に形を変え、日本の金融機関を含め、世界中に広がっていることを書いた。
そこで今度は、トランプの行動という、“逆の面”から分析してみた。