どうしたら家事がラクになるかを、
仕事脳で考えてみる

株式会社mog (ママ、お仕事がんばって!)のイナダです。
社名のとおり、女性のキャリア支援事業を行っています。仕事を通して毎日たくさんのワーキングマザーとお会いする中で考えたことや、自分自身もワーキングマザーでありながら脱サラして経営者として過ごす日々を、漫画とコラムでお伝えしてまいりたいと思います(漫画は友人のきちさんが私の落書きを元にイラストにしてくれています。)

前回のコラムで子育て難易度を図るKOM理論をご紹介したところ、「子育てしんどいなーと思っていたらOが低いからだったのかと納得」「Kは変えられないけどOとMは自分次第ですね」といったコメントをいただきました。

そうなんです、お伝えしたかったのは子育ても課題を切り分けることで対策がとれるということや、その課題が自分でコントロール可能なものなのか、コントロール不可能なものなのか判断することが大切ということなのです。

コントロール不可能な子供の体調や感情にイライラしてもお互い消耗戦ですからね。課題を分析したり、俯瞰的にみることは仕事だと当たり前にやっていることだと思いますが、つい家庭のことになると感情的にとらえてしまうもの。家庭にも仕事の視点を取り入れると解決可能な問題に思えて気持ちが楽になるので、仕事脳でとらえてみることをおススメしています。

自作のKOM理論は以下の通りです(詳しい記事はこちら)。

「子供の特性(K)」+「夫の協力度(O)」+「ママのズボラさ(M)」=子育てのしやすさ

今回は、さらにKOM理論のM「ママのズボラさ」について仕事脳で考察していきたいと思います。MはKOMの中で一番簡単にコントロールできる項目ですが、これが意外と難しい。「ズボラさ」については、人によって感じ方やレベルの定義が難しいので「家事の取り組み方」に焦点を当てて考えてみたいと思います。

私は長年人材サービス会社で人事をしてきました。人事の仕事はざっくり大別すると運用系の業務と企画系の業務があります。運用系業務とは、例えば給与計算・支払いのような「定型化できて頻度高く発生する業務」を指します。企画系業務とは、例えば研修のような「定型化が難しく発生頻度が少ない(または再現頻度が少ない)業務」を指します。

日々の家事のほとんどは
「名もなき運用系業務」

日々発生する家事のほとんどは「運用系の業務」です。毎日、または週に数回発生する掃除・洗濯・ごはんづくり、そして名もなき家事がたくさん。これら運用系業務の特徴は、外部から「やって当たり前、ミスがあったり、やらなかったりするとたちまちクレームになる」という性質があることです。

例えば給与の支払いは決まった日に正確な給料が振り込まれるのが当たり前で、1日でも遅くなったり1円でも金額が違っていたらたちまち社員からクレームが発生します。家事もちょっとさぼると「着る服がないよ~」「なんか部屋汚れてない?」「またカレー?」とクレームが来ます(今回はMにフォーカスしているので、「ならお前がやれ!」といった、我が家あるあるの夫婦喧嘩は横に置いておいて話を進めます)。

ものすごくきれいにしたはずが30秒でぐちゃぐちゃになることも。それでいて「着る服がない!」と言われたら思わずブチ切れそうに……Photo by iStock