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経済成長率6%を割った共産主義中国は生き残れるのか?

オリンピック開催10年後のジンクス

いよいよ6%割れが目前だ

今年第2四半期の中国の経済成長率は、公式統計で6.2%となった。また. 中国国家統計局が10月18日に7~9月期の国内総生産(GDP)を発表し、前年同期比6.0%であった。

2018年通年のGDPは6.6%であったので、減少傾向が明らかだ。

共産主義中国の統計の信頼性を考えれば、実態としては既に6%割れと考えられる。これまでも、中国の経済統計はかなり「底上げ」されているという指摘は、西側エコノミストからたびたびおこなわれている。

しかし、あまりにも露骨な「化粧」は、西側諸国の不信を招くので、通年では早ければ2019年、遅くとも2020年には公式統計でも6%割れを起こすのではないだろうか。

 

もっとも、習近平政権が「6%維持」にこだわり、なりふりかまわず公式統計の6%維持を図る可能性も否定しきれない。

なぜ、6%がそんなに大事なのか? それは、十数年以上前から、共産主義中国の目覚ましい発展が「自転車をこぐ巨象」に例えられ、その象が漕ぐペダルのスピードに相当するのがGDP成長率であるからだ。

そのGDP成長率が6%を下回ったら、地響きをたてて自転車もろとも巨像がひっくり返るということが言われてきた。

共産主義中国の政権維持に6%成長が必要であることは、拙著「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)で詳しく述べたが、例えば、大量に発生する大学卒業生の問題がある。