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完全キャッシュレス、iPadで注文…ロイヤルHDのこの店がスゴい!

飲食店の未来がここにある
中村 仁 プロフィール

飲食店はここまで合理化できる

このような未来を見据えている人たちは、すでに動き始めています。誰もが使うようになってから導入したのでは先行者利益はありません。まだ誰もやっていないことにいち早く投資していかないと、もはや勝負にならないとわかっているからです。先進的な取り組みの事例をご紹介しましょう。

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ファミリーレストランのロイヤルホストなど外食事業の親会社であるロイヤルホールディングス株式会社は、2017年、東京・馬喰町に「ギャザリング・テーブル・パントリー」という飲食店をつくりました。

オープンの背景には、「生産性向上と働き方改革の両立を目指した研究開発店舗を、イノベーションのプラットフォームとしてつくろう」という未来志向にもとづいた意図があります。

このお店では、飲食店の課題を解決するさまざまな試みが行なわれています。

 

まず、店先の看板に「CASHLESS」(キャッシュレス)と大きく書かれており、支払いは現金お断りで、クレジットカード、電子マネー、交通系ICカード、QRコード決済に限られます。

すべての決済をキャッシュレスにすることで、会計の手間が省けるだけでなく、つり銭の準備や、閉店後の「レジ締め」の作業も不要になります。

入店すると、お客様はiPadを渡され、注文はすべて、このiPadで行ないます。

メニューを選び注文すると、それが即座にキッチンへと伝わります。

多くの調理は、大手電器メーカーと共同で研究した専用のマイクロウェーブコンベクションオーブンで行なわれます。セントラルキッチンでつくられ、冷凍されて運ばれてきた料理を、ボタンひとつで完成させられるのです。

マニュアルにしたがえば、新しく入ったばかりのアルバイトでも美味しい料理をつくることができます。味つけ、温度、見た目などでのムラも発生しません。熟練した料理人の技術は、ここでは一切不要です。しかも、清掃やゴミ出しの手間も軽減されます。