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# 飲食店

完全キャッシュレス、iPadで注文…ロイヤルHDのこの店がスゴい!

飲食店の未来がここにある
人手不足、低賃金、長時間労働……など、「ブラック化」が問題となっている外食業界。そんな中、ITを取り入れることで業界に変革を起こしているのが、著書『外食逆襲論』で知られる「トレタ」社長の中村仁氏だ。IT化によって、飲食店のあり方が変わりつつあると指摘する中村氏。その代表例として、東京・馬喰町の研究開発店舗「ギャザリング・テーブル・パントリー」の取り組みを紹介してくれた。

これは飲食店の「再発明」だ

そもそも飲食店で働く人たちには、人を喜ばせたい、人を楽しませたいという、「おもてなし」の心があふれているはずです。それがこの業界に入った動機であり、働くモチベーションであり、誇りなのだと思います。

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ところがいざ飲食店で働いてみると、あまりにもやることが煩雑すぎて、目先の業務をこなすことでいっぱいになってしまう。だんだん自分がやりたかったことを見失って、義務感だけで仕事をこなすようになってしまう。

こうした失望を生み出しているのが、いまの外食業界の構造的な問題です。

その意味では、テクノロジーが起こす外食の変化というのは、本来の「おもてなし」という原点に立ち戻るチャンスなのかもしれません。つまり、テクノロジーがもたらすものは、「接客ルネッサンス」(復興・再生)とも言えるのです。

 

違う言い方をすれば、これまで人間の能力だけでは実現できなかった「高度なおもてなし」ができるようになるということです。

たとえば、お客様が3回目の来店だったとします。もしこのときデータが蓄積されていれば、スタッフの持つOES(オーダー端末)に、「このお客様におすすめすべき料理」を上位に表示させることができます。過去2回の来店でお客様が注文した料理から好みを予測して、「今回はこういう料理はどうですか?」とレコメンドできるわけです。

いままでのアナログ時代には実現できなかった、よりきめ細かく、レベルの高い顧客体験を提供することができる。これは飲食店の「再発明」に近いと思います。

お店のつくり方が全く変わってくるのです。