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要注意!個人投資家が「仕手株」の餌食にならないために知るべきこと

深追いするのは禁物
世界経済の減速懸念から、乱高下が激しくなっている株式市場。その中で、私たち個人投資家が儲けるにはどうしたらよいのか? 45年間、市場と対峙してきた百戦錬磨の個人投資家で、著書『株の鬼100則』がある石井勝利氏は、いわゆる「仕手株」にだまされないことが重要と説く。彼らの餌食にならないために、知っておくべきことを教えてもらった。

相場の裏に仕手筋あり

「仕手株」とは、株式投資を行うと必ず耳にする言葉だろう。

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株初心者はまず手を出すべきではない、と言われる。

でも、そう言われると知りたくなる、そして手を出したくなるのが人情だ。

仕手株は、特定の団体が小型の株式など浮動株の少ない銘柄をターゲットにして、意図的に株を買い集め、ある程度の目標の玉を確保した後、様々な情報を流して買いを促し、株価が急騰したところで売り抜けるものである。

こうした株価の操作を意図的に行う集団を「仕手筋」という。

彼らは、比較的資金を持っている宗教団体、政治家、実業家、医師から一般サラリーマン、主婦まで幅広く資金源を持っている。

仕手筋は会員制をとっている。

上級から下級のランクまであり、ランクの高い会員には、情報がいち早く提供され、有利なタイミングで銘柄と買い上がるタイミングの情報がもたらされる。

 

ランクが低く、安い会員料で参加しているグループは、チャンスもあるものの、時には株価をつり上げるための「援護射撃の玉」に乱用される可能性もある。必ず仕手株の値上がりの恩恵に浴せるとは、限らない。

そして金融機関も、この仕手筋の動きに相乗りしている。

我々一般の個人投資家が仕手筋の動きを知るのは、出来高急増や株式専門誌などの報道でのみである。

その時点では、すでに「仕手本尊(仕手の中心的な人物)」は、利益確定の段階に入っている。いわゆる「提灯買い」と言われる噂買いの投資家の動きの中でわずかな利益を得ることになるのである。

仕手株の深追いは禁物だ。

そして、不自然な出来高急増や株価の動きから仕手筋の動きを見抜く目を持てれば、長く相場を張っていけるだろう。